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絵の見かたでその人の思考法がまるわかり

ちょっと前の記事ですが東洋経済オンラインにこのような記事が掲載されていました。

「東大発!「模範解答のない入試」の衝撃度」 http://toyokeizai.net/articles/-/111537?display=b

東大の入試試験に出されていたのは抽象的な絵について、「あなたが思うことを述べよ。」というもの。

これには正しい答えなんかないわけで、正解を知っている、つまり、暗記力があっても役に立たないわけです。

では、何をこの試験では見るのでしょう?

もちろん英語力もそうですが、それ以前に、自分で絵について思考し、自分で問いをたて、ロジカルに語る論理的思考を見ているわけです。

つまり、「答え」が重要ではなく「思考の過程」が大切なんです。

では、ここでどうして絵が用いられているのでしょうか?

それは、文章を読んで、その文章について論ずるというのは 思考の文脈変換(あるテーマをちがう思考パターンで論ずること)はあっても、言語→言語なので、形態の文脈変換(あるテーマを違う表現パターンで表すこと)は無いのですが、

絵を文章で論理的に語るというのは、思考の文脈変換と形態の文脈変換が同時に必要になります。

より多様な解釈が可能なので、その人の独創性や価値観や知識の全体像がわかります。

この思考の文脈変換と形態の文脈変換に慣れていないと

「なんか、怖い。」という、感覚的なことでしか言語化できず、どうしてそのように感じるのか?なにがそうさせるのか?どういう心理学的な意味あいを含んでいるのか?というような論理的なアプローチにいたらない。

ほかには

「猫と大きな指がある。」という目に見える事実のみを書き留めるだけで、その背後に表されている事柄にいきつけない。

絵を人と一緒に見るとその人が普段どのように世の中や物事をみているのか? その思考パターンがまるわかりになります。

それを逆に利用して、アートを使って自分の思考の癖を知り、思考力を鍛えていくプログラムを今後、提供していきます。

子供の語彙力を増やすにも効果があることが実験でもわかっています。

◆メルマガ:ゆかりのアートと哲学の「楽園の毒蜜信書」 https://www.mshonin.com/Admin/Setting/register.asp?fid=45107

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