

直接関係がないけど、深いレベルでつながること-「川端康成コレクション 伝統とモダニズム」展
少し前ですが、今、東京ステーションギャラリーで開催されている「 川端康成コレクション 伝統とモダニズム」を観ました。 私も知らなかったのですが、川端は美術蒐集家としても有名で、なんとのちに国宝に指定された作品が2点もあるんです!凄すぎる!! やっぱり、目利きだったのですね~。 しかし、そんなに美術を愛した川端ですが、本人は美術評論はしなかったんです。 本人が著書にも書いてますが “私は美術を愛するが、美術について書くことは自戒、禁制として能ふ限りそれをまもろう”などと書いてます。 しかし、川端は美術のことを直接批評したり、その物について書いたりはあまりしませんでしたが、物語や文章のなかには、多くの美術作品が登場し、その物語に深みを与えているんですね。 詩人の まどみちおさんのように詩人が絵を描いたり、 画家の岡本太郎さんが本を書いたり、 ということをされてきたのを、読み聞くと 言葉の限界やもどかしさに追い込まれた詩人が言葉のない絵を描くことで、新しい世界を見つけようとしたり 絵の限界やもどかしさに追い込まれた画家が気分転換や新しい表現を思考する